スーパーボウルの広告費、30秒4億1千万円

2014年1月28日

今週日曜日、アメリカではNFLの決勝、スーパボウル(Super Bowl)がニュージャージー州のメットライフスタジアムで行われます。毎年凄いのがテレビCMの豪華さとその宣伝費。今年は30秒枠400万ドル(約4億1千万円)だそうです。なぜそんなに高いのでしょうか?

アメリカの四大プロスポーツの中で、アメリカ人に最も人気があるのがアメリカンフットボール。そのプロリーグNFLの決勝、スーパーボウルが今週日曜日にニューヨーク郊外で行われます。決勝はデンバー・ブロンコス対シアトル・シーホークス。毎年この時期になると話題になるのが、スーパーボウルのテレビCM。広告枠の金額は今年は30秒で400万ドル。おそらく世界のテレビCMで最も高い広告枠でしょう。しかもこれには制作費は含まれておりません。30秒間流してもらうだけで4億円以上するのです。そのため広告を出す企業はスーパーボウル専用のテレビCMを制作するところがほとんどです。それが実際の放映前からYouTubeなどでプレビューされて話題になるのです。でも何故そんなに高額なのでしょうか?

NFLは全米で最も人気のあるプロスポーツです。日本ではメジャーリーグ(MLB)は有名ですが、こちらでは視聴率、興行収入、球団の時価総額、全てにおいてNFLがMLBを上廻っております。しかもNFLのシーズンゲームは年間たったの16試合です。MLBが160試合以上あることを考えると、1試合がいかに貴重で盛り上がるか想像できます。そしてプレーオフは1試合先勝。決勝のスーパーボウルも1試合のみで決着がつきます。そのため、全米中のファンがこの最後の1試合に釘付けになるのです。

昨今、若者のテレビ離れがアメリカでも言われています。日本でもテレビを見なくなったり、後で録画してCMを削除したものを見る人もかなり多くなりました。アメリカのテレビ局も日本同様、広告収入の落ち込みやDVRに悩まされる中、スポーツ中継はここに来て一層見直されております。なぜならスポーツ中継は基本的に録画で見る視聴者が少なく、ましてやスーパーボウル級のゲームになると生でCMとともに観戦する人が圧倒的に多いのです。こういったスポーツ中継の「新鮮さ」が功を奏して、実際MLBは毎年視聴率が低下する中、広告主が付きやすいので放映権料は逆に高騰しています。

ここ数年、スーパーボウルの視聴者数は1億人を超えています。視聴率では40%以上。そうです、「半沢直樹」級の視聴率です。アメリカでは視聴率は日本以上に分散しているので、40%というのは驚異的な数字です。しかもみんな録画ではなく生でCM付きで見る。となれば30秒、4億円以上という広告費もうなずけます。

ちなみにどんな企業が広告主になるのでしょうか?毎年常連で最も広告枠を買うのはバドワイザーのビールで有名なアンハイザーブッシュ社。今年は計3分30秒の枠を購入したそうです。枠だけで30億円近い出費です。それでもスポーツ観戦にビールは欠かせません。出費に見合うリターンがあるのでしょう。また今年はコカコーラが戻ってくるようです。そして新しい広告主としてはH&M。ベッカム氏を起用した30秒CMを1本流すようです。日本企業からはトヨタ自動車が60秒のCMを1本流すみたいです。